2023年8月より、八王子市にお住まいの50歳以上の方は、帯状疱疹予防接種の助成を受けられます。
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、水ぼうそうを引き起こす水痘・帯状疱疹ウイルスによって生じます。
体の左右どちらか片方に、神経に沿った帯のような水ぶくれができ、強い痛みを伴います。
加齢やストレスなどによる免疫力の低下が原因となり、発症することが多いです。
原因は子どもの頃にかかった水ぼうそうのウイルス
多くの人が水痘・帯状疱疹ウイルスに初めて感染するのは子どもの頃で、その際には、よく耳にする「水ぼうそう」を発症します。
水ぼうそう自体は、約1週間で治ります。
ですが、実はこの時、ウイルスが身体からいなくなるのではなく、身体の神経内に隠れているのです。
健康な状態であれば、そのままでも問題ありませんが、免疫力が低下すると、ウイルスが活発化し、帯状疱疹を発症します。
かかったことがない方は要注意
帯状疱疹を発症するのは、一生の内に1~2回くらいと言われており、繰返し再発することはありません。
また、水ぼうそうとは違い、通常、妊婦に影響を与えることは、ないと言われています。
しかし、水ぼうそうにかかったことがない人が、感染力が強いこのウイルスに触れると、水ぼうそうを発症することがありますので、注意が必要です。
症状は長いと1ヶ月ほどかかることも
帯状疱疹の痛みは、全く感じない方もいれば、夜も眠れないほど激しい痛みを伴う場合もあり、タイプは人によって様々です。
最初は、皮膚がひりひりしたような痛みやかゆみなどが約1週間続き、やがて違和感のある場所に赤い発疹ができ、軽度の発熱や頭痛などが起こります。
発疹が現れてから1週間後には、水ぶくれなどが次々と出き、発疹の範囲が広がっていきます。
その後、約2週間で水ぶくれの箇所がかさぶたとなり、約3週間かけて治癒していきます。
帯状疱疹はワクチンで予防できます
当クリニックでは帯状疱疹の予防接種を推奨しております。
※すべて税込表示です。
種類 | 費用 |
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生ワクチン(水痘ワクチン) | (任意)8,000円 |
不活化ワクチン(シングリックス) ※2回接種が必要です |
(任意)22,000円 (2回で合計44,000円) |
助成金のご案内
2023年8月からは、八王子市にお住まいの50歳以上の方に助成金が出ます。
種類 | 費用 |
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生ワクチン(水痘ワクチン) | 助成金3,960円 (自己負担 3,960円)※1 |
不活化ワクチン(シングリックス) ※2回接種が必要です |
助成金11,000円 × 2回 (自己負担 11,000円 × 2回) |
助成を希望される方は、八王子市に事前にお申込みが必要です。
※1 令和5年度中に接種券を申し込まれた方は、生ワクチン(水痘ワクチン)の自己負担額が4,000円の接種券を送付しています。継続して接種券を使用し、令和6年度に接種をする場合、自己負担額は3,960円ですので、クリニックでは3,960円お支払いください。
発症後は無理をせず、十分な栄養・睡眠を取るようにしましょう
帯状疱疹が発症するのは、体の免疫力が低下している証拠です。
無理をせず、十分な栄養・睡眠を取るようにしましょう。
また、患部を冷やすと痛みが強くなる傾向があるため、できるだけ温めて安静にするようにしましょう。
早期治療は、症状を抑え、重症化を防ぐことができます。痛みが強い場合は、無理をせずに、受診してください。