6月から八王子市健康診査・がん検診が始まりました。
八王子市のお住いの方は、無料もしくは少ない自己負担金で健診とがん検診を受けられます。
市の健診・がん検診を受けるメリット
病気の早期発見ができる
生活習慣病やがんは、初期の段階では自覚症状が出ないことが多く、気づかないうちに進行してしまっているケースが多いです。
健診やがん検診は、こうした自覚症状がない早期の段階で病気を発見でき、早期に治療を始められるメリットがあります。
少ない自己負担金で検査が受けられる
自治体による検診・がん検診では、助成金が出るために無料や少しの自己負担で検査を受けることができます。
自費で検査を受けようとすると、数千円から数万円の費用となりますので、市の健診・がん検診を受けた方が金銭的な負担も少なくて済みます。
健診・検診の違いと目的
健康診査には「健診」と「検診」があり、それぞれ全く違うということを皆さんはご存知でしょうか。
健診
いわゆる健康診断のことで、ご自身の健康状態を確認し、病気を予防することを目的としています。
検診
特定の病気を発見するために行う検査のことを指し、病気を早期発見し、早期治療につなげることを目的としています。
中でも代表的な検診は「がん検診」です。
- 胃がん検診
- 大腸がん検診
- 肺がん検診
- 乳がん検診
- 子宮頸がん検診
健診・検診の必要性
健診はなぜ必要でしょうか?
健康診断には以下の2つの目的があります。
一次予防
生活習慣病やメタボリックシンドロームの原因となる生活習慣の問題点を発見する(病気になる前・健康状態の異常が起こる前に予防すること)ことです。
二次予防
自覚症状が現れる前に病気を早期発見・治療することです。
生活習慣病は早期に自覚症状がないことが多く、自覚症状が出てきたときには既にかなり進行してしまった状態のことも少なくありません。
ですので、定期的に検査を受ける「健診」を受けて「病気を早期に発見すること」や「病気になる前にリスク要因を発見すること」が大切になってくるのです。
健診は、現状の健康状態から日常生活の様子を知るためのものです。
検査前も普段と同じ生活を過ごすようにしてください。
要検査や精密検査と指示があったときは、「既に病気を発症しているわけでないが、病気を発症するリスクが高い状態」ということです。
そのまま放置すると、状態がどんどん悪化して「病気を発症した」状態まで進んでしまうおそれがあります。
健診の結果が出たらすぐに目を通し、要検査・精密検査などの指示があったときは、必ず医療機関を受診してください。
検診はなぜ必要でしょうか?
これまでの研究によって、胃がん、肺がん、乳がん、子宮頸がん、大腸がんの5つのがんは、それぞれ特定の方法で行う検診を受けることで早期に発見でき、さらに治療を行うことで死亡率が低下することが科学的に証明されています。
早期で見つけられれば、がんは決して怖い病気ではありません。
「精密検査が必要」と判定されたら早期がんを見つけられるチャンスと考え、自分のため、そして心配してくれる周りの人のためにも、精密検査を受けるようにしましょう。
科学的に有効と証明されたがん検診
対象臓器 | 効果のある検診方法 |
---|---|
胃 | 胃X線検査 胃内視鏡検査 |
肺 | 胸部X線とハイリスク者に対する喀痰細胞診の併用 |
大腸 | 便潜血検査 |
子宮頸部(※) | 子宮頸部細胞診 |
乳房(※) | マンモグラフィ(乳房X線) |
参照:日本対がん協会
(※)当院では実施していません。